「垂直方向に伝達する」ギヤを一貫生産

成長の理由
ミクロンの精度にこだわり精度の高い歯車を生産

鍛造から加工まで独自の生産体制を持つ
 
他品種少量生産の時代。顧客ニーズもそれに合わせ広がりを見せてきている。同社では、そのようなニーズに的確に応えるため、鍛造から、レース・シェービングなどの加工、熱処理、研磨、製品化までできる一貫体制を有している。加工だけを行う歯車製造メーカーはまま見るれるが、鍛造からすべて行っているメーカーは数少ない。最近では、歯車本体に数カ所穴をあけ、さらに軽量化を図った歯車など、形状も複雑になりつつある。こんなニーズにも柔軟に対応できる一貫生産体制は、同社の強みのひとつとなっている。

培われた経験が高精度な品質を支える
 
動力を直角に伝達する役目を持ったベベルギヤは、一般によく見られる歯車と違い一枚一枚の歯形がねじれている。二つの歯車が一つとなって初めてその役割を果たすベベルギヤ。歯がうまく噛み合わないと製品としては成立しない。
 最近ではどの工場でもNC化され、数値さえ設定すればある程度の精度は出せるようになった。一般に見られる平行に歯が並んだ歯車なら加工も容易にできるだろう。しかし、ベベルギヤに関してはそうはいかない。機械で寸分の違いもなく数値を設定したつもりでも、実際の歯車を噛み合わせると、音が出てしまったり、振動が起こったり、うまく噛み合わないのだ。歯車の素材は鉄である。熱処理や加工の段階で微妙に伸び縮みが生じる。そこが機械では読みとることができないらしい。
 ねじれのカーブはどのくらいがよいか。噛み合わせのポイントはどこに設定すればよいのか。機械でもわずかなズレが生じるミクロン世界。最後の決め手は技術者の持つノウハウである。歯が当たる部分のポイントを設定し、テストを何度も何度も繰り返す。この技術者の積み重ねた経験が高精度な品質を支えているのだ。
 普段は影に隠れた存在である歯車だが、そこには機械を越えた技術者達の経験が蓄積されている。

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